スポーツ選手の税務

前職で勤務していた税理士法人は少し変わっていまして主にスポーツ選手をお客さんとしていました。野球選手、サッカー選手、バレーボール選手、水泳選手など、スポーツだけで生計を立てている方々です。

そもそもなぜそのような特徴のある税理士法人で働いていたのかといいますと、自分がスポーツが好きで携わりたかったという単純な理由によります。そこでは選手から主に確定申告の依頼を受けていました。プロのスポーツ選手は個人事業主と同様、毎年自分の収入を申告する必要があります。収入としては所属チームからもらう毎月の固定給や勝利ボーナスが基本でして、競技によっては賞金などもありますが、これらを確定申告することとなります。これが実業団のチームの選手ですと位置付けはあくまで会社の社員となり、収入は他の社員と同様に毎月の給与となります。この場合は所属の会社で年に一度年末調整をしますので、確定申告は不要となります。

選手の確定申告では経費をどこまでつけるのかが焦点となります。特徴ある経費として飲食費用がありまして、選手は食べることも仕事と言われるように特別に栄養を摂取するため1食の量も多く、またサプリメントも摂取しなければいけません。また、後輩を連れて焼肉に行くといったシーンも多くあります。ただ、食事をするのは一般人も同様なので、これをどこまで経費として認めるかといったことが問題となります。

また、有名選手になってくるとテレビに出演したり、ファンがいる場に出ることも多いです。この時に身に付ける衣装を経費にできるのかといった点も話題になります。経費にできるかどうかは決まっているものではなく、事業に関連していれば経費にできるという曖昧な世界ですので、どのようにルール付けすれば指摘を受けないようにできるか、悩むところです。

ある程度選手の収入が上がってくると、節税のために法人を作ることも提案しています。法人といっても選手とそのご家族のみが役員となっているような形式的な法人です。チームからの毎月の支払いを法人が受けとるようにし、その法人から選手に給与という形で支払うようにすることで節税できる余地があるため、このような方法をとります。ただ手間もかかることなので、それなりの収入があり、かつその収入が複数年継続しそうであれば、という条件となります。

現在、自分のお客様にもプロスポーツ選手やコーチが数名いらっしゃいますが、前職の経験を活かして、適確なアドバイスができればと思います。

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