(ポンジスキーム)

あるお客様の会社の中の通帳を見ていると、まとまった金額がある口座に振り込まれていました。経理の方に聞いても自分ではよくわからないという返答。社長に聞いてみると、実は知り合いから紹介された秘密の投資があるのだと…。この時点で半分くらい詐欺っぽい雰囲気がしましたが、説明資料を見せてもらい調べてみることにしました。

 

資料はカラーコピーでしっかりとした作りをしており、グローバルな感じがする写真をふんだんに使い、たまに日本語が間違っていたりするという。今までよく見せられてきました。アムウェイ系の人たちもよくこんな資料を持っていました。仕組みを要約すると、業者は預かったお金をFXで運用して、出資者に代わって売買します。月利10%、損失を100%保証、1口1500ドルと少額でスタート可能という超高利回りな投資です。ただし、入金した金額の3分の1は2年間引き出せず、入金手数料が3%、出金手数料が4%とのことです。

 

冷静に考えればこんなに美味しい投資はないと思うのですが、こういったものに興味を示すのはあまり投資を理解していない、楽をしてお金を倍にしたいと思っている方が多いように思います。そういった方が多いから業者も懲りずに何度もやるのでしょう。また、この仕組を説明するサイトやブログがあり、それがなかなか上手な文章のため、つい本物だと思ってしまうのでしょう。

 

さて、どういった仕組みなのかといいますと、この業者は集めたお金を運用することすらしていないのでしょう。よくあるポンジスキームといわれるもので、多くの人から出資してもらいそのうちの一部をあたかも運用しているように利益として小出しに返金します。出資した人からすれば説明通り利益が出ている!と思いさらに出資し、絶対儲かるからと知り合いを誘います。そうやってある程度お金が集まったときに業者が持ち逃げするというものです。業者としては出資総額を大きくすることが自分たちの利益の最大化になるので、最初はある程度儲からせて信じさせるというのがポイントだと思います。そのために知り合いを紹介する毎にポイントが付与されコミッションという名でお金をもらえる仕組みになっています。紹介者はランクで分けられ紹介すればするほど儲かる仕組み。これはアムウェイと同じです。

 

突っ込み所はいくつもありますがその中で一番だったのは、パンフレットでは運営していることになっているアジアの某銀行ですが、HPを検索するとまず始めに次のアラートが出てきます。「私達は〇〇投資とは無関係で、詐欺文書にひっかかっても私達は責任を負いません」と。

 

今回の件の他にも、以前FX取引の自動売買ソフトと称するソフトウェアを購入させ、海外の金融機関の口座に資金を投資させるという業者に振り込んでしまった方もいました。この件も、少し調べれば同様の詐欺の話を見つけることができます。やはり、投資する前にはある程度時間をかけて自分で調べることが大切です。

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