クラウドワークス vs ランサーズ

仕事をしてほしい人と仕事をしたい人をつなぐ、いわゆるクラウドソーシングサービスは今では一般的になっています。新型コロナウイルスの感染拡大を背景にテレワーク導入が進んでいることで、クラウドソーシングサービスの浸透さらに追い風となっていることが予想されます。当サービス手掛けている企業は何社かありますが、上場していて有名な企業はクラウドワークスとランサーズです。

先週8月13日にランサーズが、8月14日にクラウドワークスが四半期決算を発表しました。決算発表後、ランサーズの株価は急上昇したものの、クラウドワークスの株価は大幅に下落しました。その結果、もともとクラウドワークスの方が大きかった時価総額がかなり近似してきました。自分はクラウドワークスの株を買っており、かなりの含み損を抱えてしまったことから、悔しくて2社をさらに調べてみました。

まず、両社のメイン事業は同じクラウドソーシングサービスですが、ランサーズは単一事業なのに対してクラウドワークスはそれ以外にもシステムの受託開発事業をしております。ただ、システムの受託をしていた子会社は7月に売却となりクラウドソーシングサービスに注力する方針となりました。メイン事業にリソースを注ぎ込む決定自体はいいのですが、少しタイミングが悪かったかもしれません。というのも、この売却により子会社の4Q売上を連結から除外するため、当初予定していた売上の業績予想を下げることとなりました。内容をよく読めば本業では成長していることはわかるのですが、売上を下方に修正したことは相当印象が悪いです。一方、ランサーズはこれまで未公表だった業績予想を発表し、順調な成長をアピールしました。

では、本業にどれだけ差があるでしょうか。この業界の業績を左右する一番の指標が総契約額です。ランサーズでは流通総額と読んでいますが、これはクラウドソーシングでマッチングした契約額の合計です。そのうち会社の利益となるのは一定の率ですが、両者ともこれはほぼ同じでして20%ほどとなっています。つまり、総契約額に20%ほどを乗じたものがこの事業の粗利益となる計算になります。少し雑な言い方になりますが、やっている事業はほぼ同じ、会社の取り分は同じような率にせざるをえないとなると、どれだけ広告宣伝費をかけて認知度を上げ、市場を開拓することで総契約額を上げれるかという勝負になると思われます。両社の直近の総契約額は以下の通りです。

これを見ると両社の成長率にあまり差は無いものの、クラウドワークスの方がコロナ禍でも下落が小さいように思われます。また、クラウドワークスの方がランサーズの倍くらい広告宣伝費をかけています。メルカリやラクスルもそうですが、こういったIT系の成長企業は広告宣伝を止めればいつでも黒字にできるわけで、それまでにどれだけ市場シェアを取れるか、市場を拡大できるかが勝負になります。数字的にはクラウドワークスの方がよさげなのですが、株価はランサーズに軍配が上がっていました。何か見落としている要因があるのかもしれません。クラウドワークスの株価が戻るのを祈りながら、引き続き両社をチェックしていこうと思います。

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