起業家の物語

最近、少し前に話題になったネット興亡記という本を読みました。90年代からのインターネットの普及の中で様々な企業が生まれてきましたが、代表的な企業を取り上げてどのように起業してどう大きくなっていったのかをまとめている本です。取り上げられているのは、サイバーエージェント、ソフトバンク、楽天、ライブドア、LINEやメルカリなど幅広いです。自分は経営者の自伝が好きでして、ネット時代の経営者の話はかなり読んでいる方だと思います。過去に読んだことがある内容だなと思いながら、それでも楽しくて一気に読んでしまいました。自伝本で一番好きなのは、その人がまだ何者でもなかった状態の時からどのように起業の道へ進んでいったのかという部分です。

 

楽天を創業した三木谷氏はもともと日本興業銀行という当時一番人気の会社に就職して働いていました。社費留学でハーバード大のMBAに行っていたくらいなので会社内でも相当期待されていたと思います。また、三木谷氏の父は大学の教授で、絵に書いたような名家のサラブレッドとしての道を歩んでいたかと思いますが、95年の地震を機に人生について考え直して起業を決意したとありました。当時30歳、父からも反対されたようです。さらに起業した時点では楽天のアイデアなどなく、コンサルの手伝いをしながら生活費を稼ぎ、地ビールレストランを展開していこうとしていたみたいです。その後楽天市場のアイデアを思いつくらしいのですが、将来が全く保証されていないのにそこに飛び込める純粋さと勇気を感じました。

 

Mixiを創業した笠原氏は高校まで水泳一筋で、大学でも水泳を続けていたのですが途中から怪我に悩まされ水泳を諦めることになったようです。夢中になれるものを失ってしばらく無気力な学生生活を続けていましたが、そんな自分に我慢ができず何か夢中になれるものはないかと探している中でネットサービスを思いついたようです。笠原氏は東大でして、楽な大学生活を送ってもいい会社に就職できたと思いますが,そんな生き方では納得できないと起業しています。

 

この本に登場する起業家達に共通するのは、自分の信念といいますか気持ちに忠実に生きる姿勢にあるように思えます。自分を変えてまで生きれないという不器用さに近いかもしれません。振り返って自分はどうでしょう。開業して軌道に乗ってきて、やりたいことに純粋な気持ちが少し落ちているような気がしています。先日士業仲間と、開業してから年が経つのが早いなという話で盛り上がりましたが、10年もあっという間で気付けば引退です。後悔しないように自分ももっと攻めていかないといけないと反省しました。

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