くらvsスシロー

先週初めてスシローに行きました。一緒に行った知り合いからこれまで行ったことがないことに驚かれたのですが、自分がチェーン店が嫌いなのと、清水には河岸の市という新鮮な魚介が食べれる市場があるのであえてスシローに行く選択肢はありませんでした。しかし、最近の決算発表でスシローとくらを見ていると業績に顕著な特徴があったので、実際の現場が気になって今回視察に行ってきました。もちろん比較対象としてくらにも同日に行ってきました。昼にスシロー東静岡店、夜にくら清水二の丸店です。時間帯も場所も違いますが、規模的には同じようなお店でしたのでざっくりと雰囲気は掴めたかと思います。

 

まずは2社の業績がどうなっているか掲載します。

 

 

これをみると衝撃的なのは両者の営業利益率の差です。2017年くらいまでは売上も営業利益も近くていい勝負だったのですが、それ以降スシローは売上を伸ばしてかつ営業利益率もキープしています。しかし、くらは売上が伸び悩んでいる上にさらに営業利益率ががくっと落ちています。2020年はコロナ禍の影響を受けていますがそれは両社共に同様です。なぜこのような差が出ているのでしょうか。

 

寿司のネタである原料費は原価にあたります。これをみてみると、スシローの方が多少原価率は高いのですが、どちらも原価率が45~48%ほどで大きく差がつきません。次に販管費ですが、この中に含まれるのはスタッフの給与、地代、店舗や設備の減価償却費、水道光熱費等になります。要は店舗運営にかかった費用となるわけですが、金額だけ比較してもわかりづらいため、店舗数で割って1店舗当たりのコストを比較してみます。販管費/店という項目になりますが、くらは1億4,000万円台なのに対してスシローは1億5,000から1億6,000万円台となっており、1店舗当たりの販管費もくらより多少高い結果となっています。

 

ではなぜ両社の営業利益に差が出ているのかというと、売上に他なりません。これも1店舗当たりで比較するとわかりやすいのですが、くらが2億7,000万円前後であるのに対して、スシローは3億3,000から直近では3億6,000万円もあります。1店舗でこれだけの売上の差が出ている中で、両社とも5~600店舗もあるので結果的に営業利益は大きな差となります。

 

実際に今回両店舗に行って観察してみると、どちらも店舗のオペレーション自体はほぼ同じでした。受付は自動で、注文はリモコンで行い、会計はセルフレジです。スタッフ数も店の作りもほとんど同じようなものなので、1店舗当たりの販管費が同レベルであることはわかりました。違いがあったのは寿司の価格帯と味です。どちらも低価格商品がメインなのですが、スシローは高単価の商品が結構充実していました。実際、両店舗とも食べたのは同じくらいの量でしたが、会計はスシローの方が2,3割高かったです。そして、味音痴の自分が言うのもなんですが、明らかにスシローの方が美味しかったと感じました。同じ日に食べたので自分でも比較しやすいことと、知り合いも同じように言っていたのでそれなりに説得力があるかと思います。どちらも30分ほど滞在しただけで、さらにお昼と夕飯という一番混雑する時間帯のためどちらもお客さんが並んでいましたので、それ以外の時間帯や曜日も混み具合を観察する必要があるかと思いますが、数字上は店舗当たりの売上にはっきりと差が出ており、店舗当たりの稼ぐ力の差がくらとスシローの業績の差となっています。

 

それにしても両社ともオペレーションが自動化・省人化されていて、お客さんも回転寿司のようにサクサク回転していく仕組みはよくできているなと感動しました。

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